【業務実績】スタートアップ企業様|複合型資金調達に伴う機関決議・登記サポート
ご相談の概要
あるスタートアップ企業より、社債+新株予約権(いわゆるベンチャーデット)と優先株式の発行を組み合わせた資金調達スキームについて、
機関決議の整備と登記手続きのサポートをご依頼いただきました。
本件は、資金調達と並行して行われる減資との関係や、種類株式に関する定款規定の確認が必要となるなど、
会社法上の論点と実務的なスピードの両面で高度な対応が求められるものでした。
当法人では、契約書の内容精査やスケジュール管理を含めた一貫支援を行い、
法的リスクの最小化と実務的負担の軽減を同時に実現しました。
ご依頼内容
✅ スキームの特徴(※金額等は非公開)
- 複数投資家からの出資を受ける混合型の資金調達
- 社債と新株予約権(SO)をセットにしたベンチャーデット型調達
- 優先株式によるエクイティ投資との同時実行
- 減資とのスケジュール調整を要する設計
- 種類株式の定款内容と手続要否の法的チェック
✅ 主な支援内容
- 取締役会および株主総会(書面決議含む)の議案設計・議事録ドラフト作成
- 新株予約権の引受契約書ドラフト作成
- 種類株主総会の要否判断と法的根拠の整理
- 社債、新株予約権、優先株式発行、減資登記の申請と管理
- ご依頼から着金まで非常に短期間での対応支援
対応の流れ
フェーズ | 主な対応内容 |
---|---|
初期検討 | スキーム整理・法的論点の洗い出し・お見積もり |
契約確認 | 契約書(投資契約・引受契約等)の整合性確認・調整 |
機関決議 | 取締役会(書面開催)および株主総会の招集・議事録整備 |
書類作成 | 登記必要書類一式の作成・契約書添付文書の整備 |
登記申請 | 減資効力発生後、増資・社債・SOの登記申請を一括対応 |
完了報告 | 謄本PDF・還付書類の納品、必要な口頭報告等 |
成果と支援ポイント
- 複数手続きが重なる中で、調整・整備を同時並行的に実行
- 種類株主総会の不要判断により、法的整合性を保ちつつコスト削減
- 登記完了までを一括支援し、経営陣の実務負担を軽減
- 弁護士・投資家との連携により、全体最適を見据えた支援を実現
担当者コメント
今回は、スタートアップの資本政策においてよく見られる混合型スキームを、
安全かつ確実に実行するためのサポートでした。契約・機関決議・登記という複数の専門領域が交錯する案件でしたが、
依頼者様・外部弁護士・投資家と密に連携し、全体進行を支えることができました。今後も、スタートアップ・ベンチャー企業のスピーディかつ確実な資金調達支援を通じて、
事業成長の一助となるよう努めてまいります。司法書士 松本光平
※本事例は守秘義務に配慮し、一部情報を調整・抽象化しています。具体的な内容については、お問い合わせください。